商品が届かない！？～ネット詐欺～その①

ども
「若者のガム離れが各メーカーに深刻な…」なんて言う記事をみて
久し振りにガムでも買うか
と同じガムを５個も買い溜めした単細胞の某です

いや…べ…別の理由もあるんですよ
いまローソンでは
「対象商品のお菓子を５個買うごとにランチョンマットをプレゼント」
っていうキャンペーンをされてて
その対象商品に「ガム」があって
それを見て記事を思い出して
ガムを５個買い溜めたっていう次第です

こまけぇ～よ
説明がなげぇ～よ

って声が聞こえてきそうですね

おっとっと…
タイトルとは違う話題で盛り上がってしまいました
今回はほんのり真面目に記事更新したい
と意気込んでいたのですが
一段落付いたので肩の荷が下りて
テンションがほんのり上がってしまいました

ついこの間まで…
ネット詐欺なんて自分は引っかからないわ
と豪語してたんですが
ついつい引っ掛かってしまいました
今回は某が引っ掛かったネット詐欺の一部始終を
報告させて貰おうと思います
某と同じように「嫌な思いをされた方」に一人でも役立てば幸いです

某が今回利用したサイトは
Ｓｅｌｅｃｔ　Ｂｒａｎｄ　Ｆａｓｈｉｏｎ　Ｏｎｌｉｎｅ　Ｓｈｏｐ
Lovebagsale, Inc.
ってところです

会社概要
店舗名　：　Lovebagsale, Inc.
運営統括責任者　：　今井 絵里子
本社所在地　：　大阪府大阪市東成区
郵便番号　：　537-0014
創業　：　2011年6月12日
設立　：　2011年8月 オンラインショップ開業
資本金　：　30,000,000円
従業員数　：　42名
店舗URL　：　http://www.lovebagsale.com/
Ｅ-ｍａｉｌ　：　[e-mail]

ことの成り行き
長財布をプレゼントしようとあちこち探している際に
上記ショップにたどり着き
８月２６日に長財布を上記ＨＰ経由で１個購入
８月２７日にショップから「注文確認メール」が届き
即日指定口座に入金するも
１０日以上経っても商品が届かず
数度の問い合わせのメールもすべてスルー
９月８日に警察へ相談し
９日「口座凍結依頼」の届け出（被害相談受付？）を出す
９月１０日ショップ指定銀行の
「振り込め詐欺被害者救済法に関する照会窓口」に電話をし
凍結口座の被害者として受理して貰う

ざっくり説明するとこんな感じですかね
支払い依頼のメールを見たときに「嫌な予感」はしたんです
自分のものを買うとなれば「なんだか胡散臭いしもぉいいわ…」って
なったのかも知れませんが「プレゼントしてあげなくちゃ」という
気持ちの方が嫌な予感を上回ってしまいました

送られてきたメールは以下の通りです

受信日時　：　’１４／８／２７　１０：５７
差出人　：　青木裕子

お世話になっております。
この度弊店をご利用戴き誠にありがとうございます。
ご注文のお商品の在庫はございますので、どうぞよろしくお願いいたします。
ご入金を確認させていただいてから、お商品の発送いたします。

ご注文番号:721565
【商品の詳細】（略）
お振込先
銀行名 【りそな銀行】
支店名 【大阪営業部】
支店番号 【051】
口座種類 【普通】
口座番号 【1629305】
名義人 【リン カンフ゛ン】
※ご注文確認メールの送信日より、3日以内（土、日、祝日を除く）に代金をお振り込みください。通常の場合、ご注文商品は入金確認後だいたい3-7日後に商品は到着となります。
※お手数ですが、お振込済ませましたら、お振込時のフルネームと金額を教えてください。宜しくお願い致します。
※他にもご不明点ございましたら、いつでもお問い合わせください。

お気づきになりましたか
【口座名義人】のところが【リン　カンブン】となっていることに
この名前を見たときに「嫌な予感」がしたんです
しかし…
楽天でお買い物を多数した際にも
「日本人ではないショップオーナー」は居ましたし
無事に取引が完了しているので
「端から疑うのは良くないよな」という思いで入金しました
ここが甘かった
その後…１週間経っても何の連絡もないので
素直に「ＨＰ上の問い合わせページ」から
問い合わせメールを送ったのですが無視

このときに気付きました
ＨＰからの問い合わせフォームからメールを送ると
「送信履歴」が全く残らないのです
楽天の問い合わせシステムだと
「以下の内容をショップにメールしました」みたいな感じで
ＨＰ上から送った内容がそっくりそのまま
しかもリアルタイムで登録アドレスにも送信されるのですが
上記ショップではこういうシステムが導入されていません
「騙された」と気付いてから冷静に考えれば
始めに抱いた「違和感」は色々な要素が絡んだ上で
経験則からの警鐘だったのかも知れません

自分の直感を信じれば良かった
と後悔しても「何の解決」にもならないので
８月８日から早速行動を開始しました


行動その：最寄りの警察へ電話相談
ネット詐欺に遭った場合の対処法
なんとかかんとかのＨＰは数カ所覗きましたが
個人的には「詳細すぎるなぁ～」って思いながらも
出だしだけ参考にしました
よく耳にする「国民生活センター」が相談窓口になる印象ですが
某はしてません
まず始めに相談したのは「最寄りの警察署」です
それも電話で

「ネット詐欺に遭った可能性が高いので
相談させて頂きたくて電話させて頂いたのですが…」

これだけ伝えれば
あとはお巡りさんの質問に順次答えるだけで
ほとんど事足りてしまいます
勇気と行動力があれば次のステップへ進めます
電話の中で
「振込先になっている銀行にも状況説明をして
口座状況とか聞こうと思ってるんですけど…」
と言うとお巡りさんは
「個人情報の兼ね合いで何を聞いても教えて貰えないと思いますよ」
という返答が返ってきました
犯罪者に個人情報もくそもあるか
とも思いましたが冷静に考えてみました…
某のように「具体的な被害」があって正当な手続きを踏んでいれば
何も後ろめたいことはないんですが…
遥かに高度な知能を持った人間が集う社会
「被害者だけが問い合わせをする」
という具合には行かないのが現実だと思います
妬み…恨み…小さなことの積み重ねで
「むかつくから…」ってだけで
被害者を装って相手の口座を凍結させて困らせてやろう
なんていう思考で銀行に問い合わせをする輩が居るかも知れません
特に電話なんて面と向かって話すわけではないですから
電話の声色だけですべてを信用して行動を移すなんてことは
銀行もできないってことも頭に置いておきましょう

さて…
お巡りさんと電話で相談に乗って頂いた中で
某に用意して欲しいと言うモノが伝えられました
：振込をした証拠となるモノ
某はネットバンキングで入金したので
自分の銀行のネットバンキングにログインし
振込照会のページを印刷しました
：メールのやりとりをした証拠となるモノ
これは先述の通り
Ｗｅｂ上の問い合わせページ方の分は痕跡が残っていないので
「注文確定メール」「振込先確認メール」
など上記ショップから送られてきた２通のメールに関して
本文及びヘッダ情報を印刷して用意しました
：利用したショップのＨＰが分かるもの
これはトップページと会社概要ページを印刷して用意しました
これらすべてで１０枚強のプリントを用意して
夜中に警察署の受付に持って行くこととなりました

お巡りさんのアドバイスの中に
【内容証明郵便】を使って
商品送付の催促と適わないなら返金対応するように
などの内容で送って頂いて様子を見て貰う
というのがありました

内容証明郵便
その存在は知ってはいるモノの受け取ったことも送ったこともないぞ
債権回収絡みとかで弁護士の名前入りのやつが威力があるとか何とかは
知ってるけどなんだか難しそうだなぁ～
と思いながら…
どんな内容にすればいいですか？
と聞いている内に
内容証明郵便を送って頂くことで
該当ショップが実在するのかどうかが分かる証拠になるので
もし犯人を捕まえて欲しいとか次の段階に移ったときに
あれば活用させて頂きたいんです
とかの内容を聞きました
このことを聞きながらなんだかわくわくしてしまった某は
初めてだけど内容証明郵便書いてみようかなぁ～
っていう気持ちになってしまいました
が…
先の会社概要をご覧になればおわかりのように
郵便番号はあれども「住所が途中で切れてる」わけです
こんなんで配達して貰えるのか
そんな疑問を持った某は郵便局にも問い合わせをする決意をしました

行動その：銀行と郵便局に電話
警察へ電話相談した直後
すかさずショップの指定口座のある
「りそな銀行　大阪営業部」
の方へ電話しました
親身になって対応しては下さるモノの
某が求める「指定口座の残金」「同じような被害になっている人はいるのか」
「銀行としてその口座の入出金は把握してるのか」などをはじめ
色々質問してみましたが
案の定すべて「個人情報なので銀行としてはお答えできかねます」で片付けられました
警察からの捜査上に関する質問などには協力する形で答えるけれども
対個人（某を服被害者の方）には答えられないって訳です
ま…先述の通り
被害者だけが電話してくるわけではない
と某も理解しているので声を荒げることもなく…
逆に銀行と話する機会なんてそうあるもんじゃないので
色々話し込んでしまいました
この電話の中で頂いたアドバイスに
「振り込み元の口座をお持ちの銀行に
組み戻し依頼をされるのが良いかと思います」
と言うのがありました

組み戻し依頼とは
一旦振り込みしたけれども
その振込を取り消しにして返金して貰うように
銀行経由で口座主に依頼をする
っていう手続きです

なるほど…折角なので電話してみるか
ネット詐欺初体験の某は
ここぞとばかりに色々経験して
人生の経験値を稼ごうと思いっきり前向きです

りそな銀行の電話では何の収穫もないまま終了し
（ま…想定範囲内ですけどね）
今度は某が口座を持つ銀行に電話してみました

ネット詐欺に遭った可能性が高く
警察と振込先の銀行にそれぞれ連絡したんですが
その銀行から「組み戻し依頼をされてはどうですか」
とアドバイスを頂いたのでお電話させて頂いたんですけど…

ま…始めは簡単な某の身元照会から始まります
次に振込をした日時を確認し
それを元に銀行の方でも振込内容の照会がありました

確かに８月２７日に振り込みが完了してますね
この振り込みに関して組み戻しをされると言うことですね

はいそうです

男性銀行員の方が対応して下さったんですが
丁寧に対応して下さってるんですが
どこか頼りない感じを受けてしまいました

組み戻し手続きは電話だけでは完了せず
銀行窓口に行って進めることになります
しかも「手数料３２４円」が掛かります
この事実を知った某は「はっ」と思ってしまいました
詐欺の被害にあってお金を巻き上げられるわ
正当な手続きを進めるのに手数料取られるわ
被害者やのに出費嵩むやんけ
これが正直な心の叫びです
だからといって銀行にキレてはいけませんからね
組み戻し依頼というのはそもそも…
Ａ口座に入金するつもりだったのに
自分のミスでＢの口座に入金してしまったので
申し訳ないですけど返金して貰えますか？
ってな状況のために口座主に「お願い」する手続きですからね
この手続きも「詐欺だから無料」なんて区別を付けてしまったら
「詐欺でもないのに詐欺を装って無料で手続きをする輩」が
現れるわけですから銀行も画一的な対応を取るのも理解出来ます

詐欺に遭った場合でも手数料取られるんですね

と力なく正直に心境を伝えると

そうですねぇ～
この手続きも行って頂いたからと言って返金されるわけではないんです
口座主様が承諾しなければ返金されないんです

と…
とどめの回答が返ってきました
「金品を騙し取る目的」で開設した口座の口座主が
依頼手続きがあったからと言って返金に応じる可能性は限りなくゼロに近い…
否可能性ゼロ確定でしょう
返金される可能性がないにも関わらず
無駄に手数料を払うのは正直アホらしい
とりあえず「手続きの方法」を聞いて電話を切りました

さて…
次は郵便局へ電話です
内容証明郵便を書くのも送るのも初体験
それを敢行するには想像以上の労力と精神力が必要になるはず
事前に情報収集をして万全の備えをしなければ…

ネット詐欺に遭った可能性が高く
警察の方にも相談したんですが
その中で内容証明郵便を送ってはどうかと
アドバイスを頂いたんですが
郵便番号と住所が途中までなんですが
それでも届きますか？

先に上記の郵便番号で住所検索してみると
〒537-0014　大阪府大阪市東成区大今里西
該当ショップが公開している住所よりも少しだけ追加されました
この内容を併せて伝えたのですが…

そうですねぇ～
枝番まで分からないと宛先不明で
郵便局の仕分けの段階で返ってくることになりますねぇ

な…なんと
わくわくしていた内容証明郵便すら送りつけることができないのか
事前に電話しといてよかったぁ～
時間と労力を費やして作成して投函してから
「宛先不明で返却」とかだったら
元も子もないですもんねぇ～
お巡りさんから聞いた
「届く届かないで実在するか虚偽かが分かりますから」
という目的すら果たせないままになってしまいます

折角なので何とか送りつけたいという気持ちで
ほんのり相談窓口の方にすがってみると

東成大今里西郵便局の方へ問い合わせして頂きましたら
限られたエリアなのでもしかしたらお力になれるかも知れません

との返答を頂いたので
次は東成大今里西郵便局へ電話してみました
が…
やはり郵便番号と途中までの住所では投函できないようです

ここで…
内容証明湯瓶を送りつけるというプロジェクトは終了してしまいました

今回の行動のまとめ
：警察への電話相談
：注文から入金・問い合わせなどの「証拠」の整理と出力
：振込先銀行へ電話相談
：自分の口座がある銀行へ電話相談
：郵便局へ電話相談

ってく…
これだけでも結構な時間と労力を費やしましたよ
詐欺被害にあった上にこの負荷が乗っかって来るとなると
普通の人だと精神的にかなりしんどいでしょうねぇ～
しかし…
何もしなければ「搾取されたお金は戻ってきません」
あちこち相談することで気分が晴れていくこともあるでしょう
何もしないまま泣き寝ることなどせず
憎き詐欺相手に一泡吹かせてやろう
くらいの気持ちで警察に相談してみて下さい
自分が納得できるまで行動してから
後は天に任せてことの成り行きを待ちましょう
ま…前向きなこと言ってる某ですが
正直返金額は期待してません
これも含めて…
続きは「その②」で報告いたします